PC カード について

fe は、いくつかの PC カードにも対応しています。 現在のところ、fe がサポートする PC カードには 2 つの種類があります。

MBH10302 互換カード

MBH10302 は、富士通が OEM 供給用に開発した、比較的初期の PC カードです。 (技術資料にも、PC card ではなく、JEIDA ICMC とか書いてある。:-) 当時は、まだ PC カード開発が難しかったためか、様々な異なるブランドで販売されました。 fe の開発経緯からも、最初にサポートした PC カードです。

このカードは、ブランドによっていろいろとデザインが異なるのですが、カードの横のフチを見ると、黒いプラスティックのフレームに、白い字で H10302 と印刷されていることで、見分けることができます。 筆者が確認した MBH10302 互換カードには、以下のようなものがあります。

技術的には、イーサネットアドレス (MAC address) を I/O ポートから読み出すようになっており、CIS 中に記録していない点が特徴です。 このため、MBH10302 互換カードのための /etc/pccard.conf には ether を記述しません。

一般の 86960 互換チップベース PC カード

fe は、MBH10302 互換のもの以外にも、いくつかの PC カードをサポートしています。 このカテゴリのカードには、ハードウェアに大きな差がないため、fe では 特に区別せず、一括して扱います。 具体的には以下のようなカードがこのカテゴリに入ります。 (より網羅的なリストとしては、fe 互換ボード一覧をご覧ください。)

特殊な PC カード

様々な理由で、fe ドライバで対応できる可能性が高いと考えられるにもかかわらず、現時点では動作しないカードがいくつかあります。