対応していないもの

MB86960 互換チップ を搭載したイーサネットカードであれば、 fe ドライバによって動作させることができる可能性があります。 しかし、カードごとに少しづつ違う部分があるため、 大抵の場合には、 カードのハードウェアにアにあわせて fe ドライバの一部を修正することが必要です。

動かないことがわかっているもの

以下は、 現在の fe ドライバでは動作しないことがわかっているが、 ドライバを若干修正すれば動く可能性があるもののリストです。

ICL EtherTeam32
これは大変めずらしい、MB86965A を使った EISA バス用のボードだそうです。同じ ICL の EtherTeam16i という ISA のボードは、最近 fe で対応しましたが、こちらはその姉妹品とのことです。
Windows とか、Linux とかでは、16i と 32e の両方を、一つのドライバでサポートしているようなので、fe に EISA 対応を組みこめば対応できるような気もします。
RATOC REX-5580C
先日、入手しました。MB86965A が搭載されていたので、ひょっとしてそのままで動かないかなーと思って、P9808 版で試したら動きませんでした。ま、人生そんなもんでしょう。そのうち調べてみたいと思います。

動くかどうかわからないもの

以下のボードは、 現状のままの fe では動作しないと思います。 しかし、絶対に動作しないという確信も持てなかったりします。 たぶん、ドライバを少し直せば、対応できるのではないかと思いますが、 しかし、ひょっとすると困難かも知れません。 (つまり、実態が全然わかっていないのです。)

一度試してみたいと思っていますので、 これらのボードをお持ちの方で、 テストに協力してもいいという方がいらっしゃいましたら、 ぜひ筆者までご連絡ください。

RATOC REX-5580/5581
RATOC のサイトでマニュアルが (PDF で) 配布されており、そこに「MB86960A 使用」と書かれていました。(因みに REX-5580C/F/T は MB86965A です。)
TDK/LANX LAC-CD011
TDK の CD021 の前身と思われる PC card です。
先日、Sofmap GIGA Store Yokohama の、中古品の棚で見かけましたが、少々高価だったので買いませんでした。(Windows 用ドライバすら提供されないはずなのに、なぜか 3com より高かった。いったい誰が買うのでしょうか?
PC card なので、そのままで簡単に動くかもしれません。
と、書いておいたら、「動かなかった」というテストレポートをいただきました。つまり、現状の fe では、CD-011 はうごきません。(ちなみに、NIC は不明なままなので、ドライバの問題か、そもそも 86960 互換じゃないのかわかっていません。)
Ungermann-Bass (UB Networks) Access/NOTE N98
PC9801 note の、拡張コネクタにネジ止めするタイプです。
先日、蒲田にある中古 PC ショップのジャンク棚で発見、安かったので買って帰って分解したら予想通りに MB86960A が入ってました。私はPC98 note を持っていないので、自分では試せないのですが。
[追記] その後、柴田さんが調べてくださって、P9808 版の FreeBSD(98) 対応版では動いているようです。近々「fe 対応ボード」の方へ移動できると思います。
Ungermann-Bass (UB Networks) Access/CARD
PC カードです。名前だけ見て MB86960 系に違いないと思っていますが、詳細は不明。先日、ぼーっと surfin' していたところ、某公開日記で名前を見かけてびっくりしました。

fe 対応でないもの

fe 互換のボードとよく似ていて (または名前が同じで) 期待したのだが、 よく調べたら結局ダメだった、ということがあります。 以下は、この種の、 fe では動作する可能性がないことがわかっているもののリストです。

Ungermann-Bass Japan (UB Networks KK) Access/PC AX
このボードは Access/PC ISA の前身と思われます。NIC が MB86950B であるため、FreeBSD では動作しません。(だれかがドライバを新規に書き起こせば別ですが。)
Ungermann-Bass Japan (UB Networks KK) Access/NOTE N98 (PC86131)
Access/NOTE N98 という商品名のアダプタには、どうやらハードが異なる 2 つのモデルがあるようです。型番が PC86132 となっているものは fe の P9808 版の FreeBSD(98) 対応版で動作しますが、PC86131 の方は MB86950B なので fe では動きません。
CONTEC C-NET(98)P
C-NET(98)P2 と名前が似ていますが、fe では動きません。このボードは ed で動作します。
C-NET(AT)P
これも ed だそうです。
Allied-Telesyn AT1500 シリーズ
AT1700 と名前が似ていますが、fe では動きません。このボードは ed で動作します。
Gateway Communications G/Ether (NS chipset boards)
G/Ether シリーズには、全く同じ商品名で、MB86960A が搭載されたボードと NS8390 が搭載されたボードが存在したようです。8390 が載っている方は、fe では動きません。
8390 なので、動くとすれば ed です。if_ed.c 中で、#ifdef GWETHER となっている部分がコレらしいのですが、実際に使えるのかどうか、筆者は知りません。
Fujitsu FMV-J184
これは、CardBus 用の、100baseTX インターフェースで、中身は DEC chip のようです。全然 fe じゃありません。動くとすれば de ですが、現在の FreeBSD は CardBus に対応していないため、当面は使えないと思います。
Fujitsu FMV-186, FMV-186A, FMV-188
これは、どれも i82557 を搭載した PCI 用の 100baseTX ボードで、全然 fe じゃありません。(186/186A/188 の違いは PHY の差のようですが、よく知りません。)
Fujitsu FMV-187
これは、156Mbps の ATM LAN カード、とのことです。全然 fe じゃありません。